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TAGS: バンドソー, BANDSAW, 帯鋸

ただのノコ、とはいっても部分部分で細かく名前が決まっています。

今回のエントリーはそこから見ていきましょう。

 

バンドソーの部分の名前については下記の画を参照して下さい。

 

それぞれの部分に名前がついているのは、勿論それぞれの部分に役割やその理由があるためですが、今回はその中から刃のピッチについてお話しします。

 

刃のピッチを表す単位としてTPIと言うものが有ります。

これはTooth Per Inchの略で、「1インチ当たりの刃の数」と言う意味です。

1インチが2.54cmなので、2.54cmの距離の中に何個刃があるかと言うことを表します。

 

なので、例えばTPIが14だとすると、2.54cmの距離に刃が14個並ぶことになります。

例えばTPIが10だとすると、2.54cmの距離に刃が10個だけと言うことになります。

 

つまり、

TPIの数値が大きいと刃は細かくなり、

(↑図はTPIが14の場合)

 

TPIの数値が小さいと刃は大きくなります。

(↑図はTPIが10の場合)

 

大きな刃(TPIの数値が小さい)は一つの刃にかかる力が大きくなるため、必然的に切削能力が高くなります。

切削のスピードも速く、径の大きな被削材(切断されるもの)を切るのに最適です。

しかし、刃が大きい為バンドソーが被削材に引っかかって機械が止まってしまったり、被削材が薄いものである場合は、被削材自体をダメにしてしまったりという可能性もあります。

 

逆に、小さな刃(TPIの数値が大きい)は薄い被削材や中空のチューブやパイプなどをダメにすることなく切削が可能で、さらに刃が被削材に引っかかる危険は少ないですが、切削時間は比較的かかります。

 

 

TPIが一つの刃に二つ設定されているものもあります。

ある部分ではTPIが10、ある部分ではTPIが14と言う調子で違うTPIが同じ一つのバンドソーの上に設定されているものです。

ヴァリアブルピッチや、コンビ刃と呼ばれるこの二つのTPIの組み合わせは、共振現象によるブレードや被削材の損傷を避けるためのものです。

(共振現象とは、振動が一定のリズムで繰り返し物体に与えられた際に発生する現象で、振動が振動を呼び最終的には物体を破壊すると言うものです。

軍隊の行進の振動で橋が崩れたことが有る……などと言う話を聞いたことが有る方もいらっしゃると思います)

 

また、異なる二つのTPIにより刃の接触部分の削られ方をあえて一定にしないことで、刃に新しい接触部分を提供する、と言う意味もあります。

 

次回はバンドソーの別の部分の役割や意味について解説します。

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